2010/05/30

喪服で映画

仕事関係の葬儀。

その日は映画を見る予定が入っていて、 行って帰って着替えたりする時間もないから 仕方なく喪服を来たまま映画館に行った。

ちゃらちゃらした仕事なのでふだんスーツは着ない。 だからぼくにとって結婚式と葬式は、ネクタイを締める数少ない機会だ。
「正装して」映画館に入るのは、ふしぎと悪くない気分だった。
じぶんが折り目正しい観客になったみたいで。 


観たのは『グリーン・ゾーン』という マット・デイモンとポール・グリーングラスの 「ボーンシリーズ」コンビの新作。
ちらと新作ボーンを期待したけれど もちろんそんなサービスをする義理が彼らにはないのであって
マットの政治臭とグリーングラスのドキュメンタリー志向がからみあう 見て爽快な気もちにはほど遠い内容。

アメリカはまるで9.11の報復戦のような気分で イラクに攻め込んだけれど 口実だった「大量破壊兵器」はどこにあったの? 
という
教育的なテーマには まあ、制作側の「折り目正しい」動機を感じはするのだけど。


上映中、暗闇のなかで慣れない革靴をぬぎながら、ちょっとうとうと。


2010/05/16

モレスキンに日記をつけることにした

ぼくはきょう、モレスキンのノートを手に入れた。といっても、ネットワークのなかでのことだけど。

モレスキンノートのデザインで、ブログをつけようとおもう。ちょっとした遊びごころ、たかが表面上のデザインのことかもしれないけれど、でも大切なことだ。というのも、真っさらなノートを手に入れたときと同じわくわく感を、いまぼくは感じられているから。「ノート」、ということが重要。そう感じられることが。
じつをいえば、ブログを書くスペースは、べつにもっているのものの、長く放置してしまっている。主に映画に、ついての感想文。でもいつからかモチベーションがなくなっていて、誰のためのどんなコトバなのかが、わからなくなっていた。じぶんのための備忘録と嘯くにはマガジン的なデザインだったし、コメント欄やら広告やらが入って、外に開かれているのだけど、書かれるコトバは、稚拙。じぶんのためにつくったはずの場所なのに、ブログが要求するドレスコードが窮屈だった。余所行きのコトバを、見知らぬ誰かに語るのは疲れることだった。

でも、ここは、ぼくのノートだ。

ブログがずっと親密な存在に感じられる。

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