仕事関係の葬儀。
その日は映画を見る予定が入っていて、 行って帰って着替えたりする時間もないから 仕方なく喪服を来たまま映画館に行った。
ちゃらちゃらした仕事なのでふだんスーツは着ない。 だからぼくにとって結婚式と葬式は、ネクタイを締める数少ない機会だ。
「正装して」映画館に入るのは、ふしぎと悪くない気分だった。
じぶんが折り目正しい観客になったみたいで。
観たのは『グリーン・ゾーン』という マット・デイモンとポール・グリーングラスの 「ボーンシリーズ」コンビの新作。
ちらと新作ボーンを期待したけれど もちろんそんなサービスをする義理が彼らにはないのであって
マットの政治臭とグリーングラスのドキュメンタリー志向がからみあう 見て爽快な気もちにはほど遠い内容。
アメリカはまるで9.11の報復戦のような気分で イラクに攻め込んだけれど 口実だった「大量破壊兵器」はどこにあったの?
という
教育的なテーマには まあ、制作側の「折り目正しい」動機を感じはするのだけど。
上映中、暗闇のなかで慣れない革靴をぬぎながら、ちょっとうとうと。
その日は映画を見る予定が入っていて、 行って帰って着替えたりする時間もないから 仕方なく喪服を来たまま映画館に行った。
ちゃらちゃらした仕事なのでふだんスーツは着ない。 だからぼくにとって結婚式と葬式は、ネクタイを締める数少ない機会だ。
「正装して」映画館に入るのは、ふしぎと悪くない気分だった。
じぶんが折り目正しい観客になったみたいで。
観たのは『グリーン・ゾーン』という マット・デイモンとポール・グリーングラスの 「ボーンシリーズ」コンビの新作。
ちらと新作ボーンを期待したけれど もちろんそんなサービスをする義理が彼らにはないのであって
マットの政治臭とグリーングラスのドキュメンタリー志向がからみあう 見て爽快な気もちにはほど遠い内容。
アメリカはまるで9.11の報復戦のような気分で イラクに攻め込んだけれど 口実だった「大量破壊兵器」はどこにあったの?
という
教育的なテーマには まあ、制作側の「折り目正しい」動機を感じはするのだけど。
上映中、暗闇のなかで慣れない革靴をぬぎながら、ちょっとうとうと。